俺が勘違いしかけた話
職場では高嶺の花で、食事に誘ってもやんわりとお断りされていた

飲み会で盛り上がっていたら向こうから近付いてきて俺にボディタッチ
夜風に当たりたいと言われ外へ介抱ついでに出たら駐車場の裏で向こうからキスしてきた
俺は戸惑ったけど嬉しさもあって彼女に合わせて抱き合いかなり濃厚なキスを続けた
更に２人きりになりたいと言い出してきてこっそり抜け出して彼女の家まで行った

が、部屋に入ると彼女が子供のようにぐずり始めて
普段の凛とした雰囲気からは想像も出来ない位甘えた声で職場での不安や愚痴を話し始める
俺は彼女が心を開いてくれたんだと嬉しくなって、ひたすら彼女の話を聞き続けたよ
その内に彼女は寝てしまい、寝ている女性をどうこうするのは駄目だろと思って
置手紙と朝用のお粥を作って俺は自宅へ帰った

そして翌日の土曜、彼女からの電話
「昨日は記憶が曖昧だけど大変な迷惑を掛けた。あんな事は初めてだった」
「貴方はいい人だと思うけど恋愛の対象だとは思っていない」
「本当に申し訳ないが昨日の事は無かった事にして欲しい」（家までのタクシーで愛を語り合ってました）
と一気に言われてガックリしたけど、酔った勢いって怖いよねーと気にしていない風を全力で作った

交換したアドレスを消そうかと聞いたら、どうやら昨日俺に話した不安や愚痴は本音らしく
俺さえ良ければ「　相　談　相　手　」としてこれから話を聞いてくれないか・・・と
俺はそれを飲んだ

今彼女はしっかりとした男と結婚して幸せな生活を送っている
でも俺が勘違い野朗だったらかなり悲惨な事になっていたのかなーと思う