※ネタ…というより小説です
405
:2010/10/13(水) 19:32:52 ID:
少し書かせてもらってもいいかな?迷惑なら消えるから。

さっき非通知で家電に電話がかかってきた。
俺が名乗ると一瞬の沈黙の後で割と落ちついた年代、
たぶん30代半ばぐらい?の女性が非常に緊張しながら、
「…○○さんのご主人ですか?…奥さん浮気してますよ」だって。
いたずら電話かなとも思ったけど、それにしては真剣な感じだった。
「あなたはどなたですか?どういうことですか?」って聞いても、
お調べになればわかりますの一点張り。
そうこうするうちに唐突に電話切られてしまった。
正直妻が浮気なんて考えたこともなかったから晴天の霹靂状態。
一旦疑い始めたらきりがない感じ、
それまで気にもならなかったことが急に不安になってくる。
取り合えず今夜中に妻の携帯や、カードの利用明細、
その他考えられることを調べて見るつもり。
ただのいたずらならそれが一番だけど調べないではいられないよ。


406:2010/10/13(水) 19:37:50 ID:
>>405
コテトリとプロフィールよろしくw


407:2010/10/13(水) 19:42:24 ID:
>>405
不安を与えることが狙いなのだろうが、知らん顔して嫁のことを調べるが世ろ紙。
電話主は常にあなたのことを見ながら喜んでいる。


417:2010/10/13(水) 19:54:58 ID:
俺は某地方都市近郊のベッドタウンのマンションに住んでる31歳の会社員。
妻も同い年の専業主婦、結婚6年、娘は今年から幼稚園に行っている。

怪しいと思える行動は、
子供が幼稚園に行き始めてから妻は車で15分ぐらいのところにある
某ショッピングセンター内のスポーツクラブに行き始めたんだけど、
どんどん頻度が増してきて、
初夏のころから急にアンダーヘアの手入れなんてし始めてかなりマメにしてる。
本人曰く、スポクラでシャワー入るからきちんとしていないと恥ずかしいとのこと。
これまではそんなもんかって聞き流してたけど、
良く考えたらなんか変な感じがしないでもない。
子供が生まれてからは初産の女性にはよくあることみたいだけど
急にSEXに淡泊になってたんだけど、
スポクラに通いだしてしばらくしてかえら下着に凝り出して、
通販とかでいろいろ買ってるみたいだ。
それまでびっくりするぐらい無頓着だったから今にして思えば違和感を感じる。
まあ友だちも増えたんだろうけど携帯を始終弄ってる。
こんなところかな。


424:2010/10/13(水) 20:02:22 ID:
>>417
灰色だな
他に何か心当たりは?夜出かけるようになったとか
いじってる携帯をおまえに見られないように肌身離さず持っているとか


427:2010/10/13(水) 20:06:39 ID:
>>424
夜出掛けることはほとんど無いけど、
ただ娘が幼稚園に行ってる間の6時間ぐらいは毎日暇だからね。
携帯は俺にみられることを警戒してるってよりは…
常にチェックする癖がついてる感じかな。
なんかやだね、これまで疑いなんて皆無だったのに
変な電話1本でこんなに動揺するんだな。


428:2010/10/13(水) 20:08:36 ID:
>>427
とりあえず普通に過ごせよ
疑っていることを嫁に勘付かれるな
本当にイタズラ電話だったかもしれないからな


429:2010/10/13(水) 20:11:16 ID:
>>428
うん、今滅茶苦茶心乱れて動揺してて心臓あぶってるけど…
ただ救いは妻も自分が俺に疑われてるなんて思ってないだろうから…
早く調べたくてしかたがないけど、
まだ出来ないから、辛いねこんな気分ですごす時間は。


430:2010/10/13(水) 20:14:40 ID:
>>417
それ確定黒だぞjk


431:2010/10/13(水) 20:19:32 ID:
気になりだしたらほんととめどもなくなる感じ。
今も俺がPC弄ってる向うの部屋で妻がフフって微笑みながら携帯いじってる
(そう俺に見えてるだけかも…)
なんかもう精神的に駄目っぽいし、
今夜は長期戦になりそうだから先に風呂入って準備するよ。
 

 

612:2010/10/14(木) 13:15:02 ID:
きのう妻が寝たのが11時過ぎ、30分ほど時間を空けてから色々調べてみた。
携帯はロックされてなかったので簡単に見ることができたけど、
浮気の直接的なやり取りのメールはなかった。
ただ友達とのやりとりのなかで
「最近彼とはうまくいってるの?」って1文があって、それに対しての妻の答えが、
「1週間前に喧嘩してから話してない」というものだった。
あっさりとしたこれだけの会話だけど、
友達も俺のことを「彼」とは呼ばないだろうし、
該当日近辺で俺は妻と喧嘩した記憶はない。
なにか手がかりはないかと思い残ってるメールを片っ端から読み漁ったけど、
これ以外には何も出てこなかった。
妻のクレカの利用明細も調べてみたけど、別段怪しいところはなかった。
しかしバッグの中から恐らくラブホと思われる
小さなシールが貼られたフィルム式の口臭消しが出てきた。
これとて友達にもらった物かもしれないし確定とはいえないかもだが、
ただ俺としてはもうほぼ妻の浮気は事実として受け入れざるお得無いと思う。
結局夜中の3時過ぎまでかかって見つけたのはそれだけで、
妻の浮気相手に直接つながる物は何も得られていない。
暗澹たる気持ちで眠れないまま今も職場で仕事に身が入らない。


613:2010/10/14(木) 13:15:54 ID:
妻と俺とは同じ高校の同級生で、彼女は少し気が強いところがあるのだが、
ほっそりとしてて可愛かったからわりと人気があった。
実は俺はそのころから妻に思いをよせていたのだけれど、
告白する機会もないまま別々の大学に進学した。
直接的なきっかけは大学の2年の夏に、
妻となかが良かった友達のグループと偶然にコンパをした際に、
その友達から、実は妻も高校の時に俺のことを割と好いてたみたいな話を聞いて、
その翌日に俺が妻に電話をして交際を申し込みそれから交際が始まった。
俺にとって妻は始めての女性ではなかったけど、妻には俺が始めての相手だった。
それから5年後に結婚するまで
お互いに浮気したりなんてことも一度もなく順調な交際だった。
妻は優柔不断な感じとは真逆で
ハッキリした性格なので男にだらしが無いタイプとは違うし、
正義感も強く少しウザイぐらいだ。
何が言いたいのかと言うと、まあみんなそうなのかも知れないけど、
俺にはそんな妻が浮気だなんて信じられないし、
どう考えてどう受け入れればいいのか…
愚痴を言っていてもしょうがないよね。
とりあえず出来ることは、マメに妻の携帯をチェックすることと、
妻の日常の行動範囲から調べていくしかないと思う。


614:2010/10/14(木) 13:23:33 ID:
615:2010/10/14(木) 13:24:19 ID:
真っ黒々だな
証拠固めがんばれ


619:2010/10/14(木) 13:56:14 ID:
不安心理 ◆xI1NYWPC0DyOよ。
気持ちはわかるが、いくら考えてもしょうがないよ。
テンプレや過去スレを参考に
出来る事を着実に片付けていけよ。
自然と結論に集約して行くだろうよ。


620:2010/10/14(木) 14:01:13 ID:
場所がスポーツクラブなら頻繁に連絡をとる必要もないんだな。
常連かインストラクターが相手かな?

それか携帯2台持ちとか。

まぁ調べやすい場所ではあるな。


641:2010/10/14(木) 16:18:23 ID:
きのうの夜のあの電話から、
いくら考えないようにしても自然と妻の浮気のことを考えてしまう。
午後からもやはり仕事が手につかない、
取引先との打ち合わせが入っていたので外出できたことはありがたかった。
取引先の担当者から「体の調子でも悪いんじゃないですか?大丈夫ですか」
と心配されつつ心ここにあらずで、
なんとか打ち合わせを終えたが、どうにもそのまま帰社する気になれず、
途中のファミレスでボーっとしながら、 味のしないコーヒーを飲んでいた。
最悪なことは今現在、妻の相手も浮気の具体的な状況も何もわからないことだ。
不安感がまるで氷柱のようになってチクチクと体と心を刺し続けるような感じがする。
こんな状態では長くは持ちそうも無い、一刻も早くケリをつけるしか道は無さそうだ。


643:2010/10/14(木) 16:19:40 ID:
妻の浮気相手について、出会い、きっかけ等を可能性という点で考えれば
膨大な範囲になってしまう。
娘の幼稚園の関係者、昔の知り合い、行きつけの美容院やスーパー、
妻はネット関係はあまりやらないが、
それでも可能性が無いわけではない。
しかしやはり一番可能性が高いのはスポクラの関係だろうと思う。
通い始めてから確かに妻の様子は変わった、
出産から子育てに追われる日々を過ごしていて、
いわゆる「母親」であった妻が、
再び「女」の部分を取り戻していく過程がはっきりと見て取れた。
瞳に輝きを取り戻して生き生きと楽しげに語る妻の様子は
俺にとっても嬉しいことだった。
しかし妻を綺麗にさせ、
生き生きとさせた理由が他の男の存在だとしたらやり切れないよね…


645:2010/10/14(木) 16:20:53 ID:
俺は生まれてこのかた今住んでいる市から出たことは無い、
3年前に今住んでいるマンションを購入したのだが、
それも実家から車で20分程度の同一市内(勿論大学や職場は近隣の大都市)。
なので、昔からの友人知人は大量にいる。
誰か妻と同じスポクラの会員がいないかと、
今でも付き合いのある友人に順番に電話してみたところ、
3人目の友人がA田が行ってるぞと教えてくれたので
早速A田に電話して今日の夕方に会う段取りをつけた。
A田は小学校と中学の同級生で高校も大学も別だったので妻とはほとんど面識はないが、
男っぽくて面白い奴で、俺とは昔から割りと気があったので結婚式にも呼んだし、
今でも2年に一度ぐらいは他の仲間も交えて飲んでるような間柄だ。
ただ…どこまで話すかな…難しいところだね、
全面的に協力してもらうなら話さないわけには行かないだろうけど。
さて、会社にいてもどっちみち仕事が手に付かないから、
そろそろ切り上げにかかって今日は定時で上がるかな。
A田との待ち合わせには少し時間が早いだろうけど、先に行って飲んでるかな。


644:2010/10/14(木) 16:20:42 ID:
>>641
間男から嫁宛てのメールすら自分宛てに転送もできない状況?


647:2010/10/14(木) 16:24:52 ID:
>>644
妻に転送してることを気づかれないように出来るのかな?
出来るならやりたいと思いますけど。


646:2010/10/14(木) 16:22:01 ID:
>>643
嫁の手帳、日記帳の類も確認した?


648:2010/10/14(木) 16:26:29 ID:
>>646
日記はつけてないけど、手帳か、なるほど。
それは考えなかった、今夜妻が寝たらまた調べてみるよ。


649:2010/10/14(木) 16:26:39 ID:
auは鯖にメール残しておいて、
あとでPCでメールの吸い上げ出来るんじゃなかったっけ?


650:2010/10/14(木) 16:26:56 ID:
>>638
難しいんですよね、平常心でいるの。
一昨日までは疑惑だったのに確信に変わった瞬間からなんともいえない気持ちが
怒りでもあり、悲しみでもあり、恨みでもあり、後悔でもあり・・・
スレを参考にして
情報収集⇒証拠獲得⇒弁護士⇒制裁&離婚
って考えていたけど、うまくいかないかもしれない

少なくともこの2日間は不自然な態度をとってたんだと思う
お酒飲まないのに飲み始めたりだとか。
無理やり仕事に打ち込みたくても今、仕事事態が楽だし

不安心理さんはどうやって気持ちを抑えてるんですか?


【怪しい嫁】ウワキの証拠を掴んでる事は話さず嫁と離婚合意→嫁が間男に結婚できるねとメール →一緒になる気はないと返信が→嫁パニック→やっぱりあなたが好き!《名剛◆mjoFwpumdwDp》


652:2010/10/14(木) 16:31:03 ID:
>>649
俺がドコモで妻はソフトバンクです、しかしメール転送できないか調べてみます。

>>650
俺は何しろきのうの今日なのでもう精神的にも肉体的にもズタボロ状態ですよ。
今夜友人と会ってから帰って妻の顔がまともに見られるか心配です。
しかし娘がまだ幼稚園なので家では娘中心ですから少し救いはあります。


654:2010/10/14(木) 16:36:50 ID:
>>652
夜の営みとかはどうしてるの?
昨日誘われたんだけど、予想外の出来事だったので挙動不審になってしまった
他の男に触られたのかと思うと着たいな汚物みたいに思えたし
あーもう、耐えられないかも

もう、言ってすっきりしたいし


655:2010/10/14(木) 16:36:52 ID:
夫婦の携帯を同じ会社にしない奴もいるんだな


656:2010/10/14(木) 16:43:29 ID:
>>654
SEXはレスではないよ、妻が出産後に2年ぐらい嫌がった時期があって、
それを境にガクっと減ったけど、
逆にここ1年ぐらいは少しずつ増えてきてた感じで月2回ぐらいはしてたよ。

>>655
俺が昔からドコモしか使ったことなくて、なんとなく。
次に変えるときは妻と同じソフトバンクにしようと思ってた。


657:2010/10/14(木) 16:50:15 ID:
>>656
家族間通話が無料って事で嫁を釣って
au辺にMNPして契約者を自分にしちゃえば好き放題出来そうだけどな

それか嫁のを自分名義でドコモにMNPして
通話明細をいつでも確認出来るようにしちゃうとか


658:2010/10/14(木) 16:54:38 ID:
もしクロだったらなんだかんだ理由を付けてキャリア替えを阻止するだろうけどな


686:2010/10/14(木) 20:47:17 ID:
A田と俺は、近郊大都市と俺達の地元を結ぶ路線の駅前に広がる裏寂れた商店街の中の、
ある、チェーン展開している焼鳥屋で待ち合わせた。
最初いつものように陽気だったA田も、
結局全て話すしかないと覚悟を決めた俺の話しが進むにつれて、
どんどんと表情を曇らせていった。
A田の話しによると、スポクラには昼しか来ない連中と夜しかこない連中、
昼夜関係なくくる連中の3種類がいるそうで、
夜組のA田達と、昼組の妻達の間にはほとんど接点が無く、
当然に話題に上ることもないので、
妻が来てることも知らなかったし、情報も何もないということだった。
しかし、昼夜来てる、とくに昼組の主婦達のボス的な存在の主婦と知り合いだそうで、
ほかにも何人かつてはあるから、俺が疑ってるって気付かれないように、
それとなく探ってみるから少し時間が欲しいと言っていた。
A田が言うには、その手の話はスポクラにはつきもので、
会員同士、会員とインストラクター、話のネタには事欠かないそうだ。
A田に聞かれた「それでおまえ、もしそうだったとしたらどうするつもりだ?」って、
しかし俺は答えられなかった。
俺はどうしたいんだろう?
それがわからない…心が決めかねるとか、そんなことでは無いと思う。
そこまで考えられないというか、考えるべきなのかもしれないが、頭が拒否してる。
ただ、今望むことはきのうの電話がただの悪質な悪戯で、
そんな事実は一切なくて妻は初めて見かけたあの日のままの妻、
「実は○貴、前にこんな電話があってさ、死ぬほど心配したことがあったよ」
「何言ってるのバカじゃないのフフ」
そんあたわいもない会話が出来る瞬間がだけかもしれない。
でも、恐らくその瞬間が永遠に訪れることはないだろうこともわかっている。


687:2010/10/14(木) 20:49:38 ID:
A田とわかれて、家までの20分足らずを、
いつものクッションの悪いバスに俺と同じ疲れ切った勤め人達に囲まれて、
揺られているいる間に束の間旧友と過ごした時間で
少しだけ元気になった俺の心はどんどんしぼんでいった。
俺の毎日の停留所に着くころには雨にぬれた老犬のような心境だった。
そこから自宅までのたった5分の道のりがものすごく長く感じた。
マンションの玄関を開けると、
少しの間をおいて(俺が靴を脱ぐあいだに)俺の知らない女がニコニコと、
まるでデパートの受付や、フライトアテンダントが客にそうするように微笑んで
「お帰り、飲んでくるって言ったから遅いと思ったのに早かったね」
なんて意味不明のことを言っている、
「あのーあなたはどなたですか」って質問をするべきか迷っていたら、
スリッパの音をパタパタさせて俺の可愛い娘がやってきた
「パパお帰りー」、おまえは本物だ。
正直この瞬間にまるで溜まった澱のような疲れが消えた、
涙が出そうだった、可愛い○梨、おまえがいてくれれば俺はまだ大丈夫だ。
部屋に入っても相変わらず俺の知らない女がいろいろ話しかけてくる、
俺は知らない人だから丁寧に話を聞かなければいけないし、
ちゃんと返事をしなければ失礼だから、愛想よくちゃんと相手をした。
しかしここはどこなんだろう?俺が知っている俺の「家」とは微妙に違う感じがする。
知らない「女」が寝たら、
俺は今夜もいなくなってしまった俺の妻を探さないといけない。


689:2010/10/14(木) 21:09:05 ID:
なにその三流小説みたいな文体
バカじゃねーのか


690:2010/10/14(木) 21:11:11 ID:
青天の霹靂でテンパってる奴がバスの椅子のクッションなんか語るなよw


696:2010/10/14(木) 22:30:10 ID:
不安、どこに向かってるんだ?w

 


857:2010/10/15(金) 20:00:24 ID:
今日の昼過ぎにA田から俺の携帯に連絡があった。
何かわかったのかと聞くと、
少し言いにくい話だから会って話すから時間をつくれという。
まあ覚悟したほうがいいと言われているようなものだが、それにしても落ち込む。
会社帰りに駅から徒歩圏内にあるファミレスで落ち合うことにして電話を切った。

昨夜俺は妻が寝たのを確認して、前日にやり残した妻の手帳の調べをした。
妻はひと月が1ページに碁盤状に並んだ、薄いシンプルな手帳を使っている。
手帳は前年の12月から始まっているのだが、前半は別段怪しいところはなく、
俺も知っている行事や予定が短い言葉で淡々と記入された、ごく普通の状態だった。
しかし、ページを捲っていくと
6月の17日に赤いボールペンで描かれたハートマークを境に様相が一変する
その日以降は毎日36.8、36.5っていう感じで、
恐らく体温であろうと思われる数字が記入され、
×マークで生理の周期が記されている。
日付を囲んだハートマークは生理の期間以外で平均すると週に2個ほど付いている。
もっとも8月ごろからハートマークはただの○に変わるのだが…
これがいったい何を意味するのかは、
俺でなくても手帳を見た人間なら誰でもわかると思う。
そしてそれが俺とのためではないことも。
妻はこの手帳をもっぱらそれ用として使っているようで、
残念なことに先の予定は記されていない。
俺はすぐに妻を叩き起こして、これは何だ?と問い詰めたい衝動を抑えるのが大変で、
しばらくの間、リビングの椅子に腰かけて宙を睨んでいた。


858:2010/10/15(金) 20:01:28 ID:
夕方約束のファミレスで俺が、相変わらず味のしないコーヒーを飲んでいると、
しばらくしてA田が現れた。
A田は少しばつが悪そうな表情で、
あくまでも今の段階ではまだ噂だからと前置きしたうえで、
俺と目を合わせないようにして、ぼそぼそと話を始めた。
妻はある男性会員との関係を確かに噂されていて、
昼間の主婦たちの間ではそれは既成事実化しているそうだ。
クラブ内では本人達は一応周りを意識しているようだが、それで誤魔化せる訳もなく、
見ている側からは一目瞭然で、郊外のステーキハウスに一緒にいたところを見たとか、
駐車場で二人で車に乗って話し込んでるところを見たなんていう目撃情報もあるらしい。
妻の相手の男は35歳の独身で、早くに両親を亡くしているそうで、
今は市内のマンションで一人暮らし。
両親が多くの不動産を残して亡くなっていて、以前は某企業に勤めていたらしいが、
辞めて今は、両親が残した物件の賃貸収入で暮らしているそうだ。
スポクラでは古参だそうだが、妻以前にも何人もの女性会員と噂があるらしい。
A田は名前は知ってるが、たまに見かける程度で、話したことは無いと言っていた。


859:2010/10/15(金) 20:02:38 ID:
事の起りは、スポクラに通い始めた妻に目を付けた男が、
妻が出ているプログラムに顔を出すようになり、
盛んにアプローチする姿が目撃され始め、
しばらくしてクラブ内で会話する二人が目に付くようになった。
「あの娘、最初地味だったのに、男が出来たら急に色気づいちゃって、馬鹿じゃない」
なんてことまで妻は言われているらしい。
A田は「ただ、これはあくまで噂だから、誰かが本人達から聞いたわけじゃないからな」
「それに、もう少し調べてもらってるし、俺も男の周りに探り入れるからしばらく待て」
俺はA田に、男の住所と写真を入手してくれるように頼んで別れた。
A田はもう少し確実な話が聞けるまでは、
くれぐれも早まった行動はとるなと言い残し、帰って行った。
ただ俺には主婦達の話の中に登場する女と、妻が同じ人物だとはどうしても思えない。
この疑惑が芽生えてから俺は、なぜだか異様に優しく接してしまう。
不安とある種の恐れが入り混じり、無意識にそうなってしまう。

 



158:2010/10/17(日) 20:07:11 ID:
土曜の昼過ぎにA田から再び連絡があった。
早速男の住所と写真を入手してくれたらしい。
前日に待ち合わせたファミレスで2時過ぎにA田と落ち合った。
写真はスポクラの何かのイベントの時の参加者の集合写真で、
20名ほどが一緒に写っている。
当然かなり小さくしか写っていないが、
全身が写っているので、実際に会えば見分けはつくだろう。
男が住んでいるマンションは、なんと驚いたことに俺が毎日使っている路線の駅前、
商店街を北に抜けて少し行ったところ、
駅からだと徒歩8分ぐらいのところに建つ8階建ての分譲マンションだった。
待ち合わせのファミレスからでも、徒歩5分の距離だ。
A田と別れた後、俺の足は自然と男のマンションに向かった。
妻は娘と家にいるので、行ったところでどうにかなるものではないのだが…


159:2010/10/17(日) 20:08:05 ID:
男は、1階から7階までが東西に各階5戸ずつ、
8階は2戸の合計37戸のマンションの、 最上階の西側の部屋に住んでいる。
西側にある正面玄関の北側に、20台ほどの駐車場があるが、
A田に教えられたシルバーのドイツ製スポーツタイプの男の車は止まっていない。
どうやらいないようだ。
西側正面玄関の道を挟んだ反対側に、
もう何十年も前からやっているような古びた小さな喫茶店があり、
俺はその喫茶店の窓側の、
正面玄関と駐車場が見渡せる席で2時間近くただボーっと眺めていた。
帰ろうと思い支払いを済ませて外に出た直後に、
マンションの駐車場の端から3台目のスペースに、
滑り込むようにして、シルバーメタリックのメルセデスが入ってきた。
俺が唖然としてつっ立っていると、
ついさっきA田に手渡された写真の男が降りてきた。
男は、ジーンズに紺色の細身のシャツという軽装で、
写真で見るほど大柄な印象はなく、少し華奢な感じ、
身長175センチ、体重60キロといったところか。
彫りの深い端正な顔立ちだが、少し口が小さめのせいか、気弱な印象を受ける。
男が助手席側に回りドアを開けると、20台半ばと思われる小柄な女が降りてきた。
女はセミロングの黒髪に、
膝丈ほどのシンプルなデザインの薄いピンクのワンピース姿で、
年齢のわりには地味な身なりだが、よく言えば清楚と言えなくもない。
女が幸せそうにニコニコしながら、時折男にジャレ付き、
二人はマンションの中に入って行った。
その様子は、傍目から見ればどこにでもいる、
ごく普通の交際中の男女の姿以外の何者でもなかった。


160:2010/10/17(日) 20:08:42 ID:
俺は家に帰ってからもずっと、昼間見た光景や、
前日にA田から教えられた情報の意味について考えていた。
一番簡単な解釈は、男には今現在妻以外にも付き合っている女がいるという解釈だが、
ひょっとすると噂好きの主婦達の妄想に過ぎず、
妻とあの男とはなんの関係もないのではないか?
妻の浮気相手は別にいるのか?
あるいは、あの日の電話自体が悪質な悪戯で妻は潔白なのではないのか?
などといった身勝手な願望までが顔を出す始末だ。
夜になって娘が眠ってから、俺は妻を求めた。
妻の体に残る他の男の僅かな痕跡を探しまわるように愛撫して、
他の男の影を追い払うように激しく抱いた。
妻は久しぶりに満足した様子だが、
俺は妻の中で果てた後には、なんとも言えない後味の悪さと言うか…
ある種の罪悪感のようなもの、不安と不満、
底の抜けたバケツで水を汲もうとしているような虚しさetc
同じ高校に入学して、初めて出会ってから16年、
いろいろなことがあったような気がするが、何もなかったような気もする。
負けん気が強くて、意地っ張りで、クリクリと大きな目の痩せっぽちの少女が、
妻になり、母親になって、今俺の隣で眠っている。
愛想はいいけど、恋愛に奥手で、愛情表現の下手だったおまえにいったい何があったんだ。
妻の寝顔を見ながら、声に出さずに聞いてみた。
「おまえのその頭の中には、もう俺はいないのか?」


161:2010/10/17(日) 20:09:27 ID:
今朝は少し遅めの朝食を家族で取った。
妻は中学2年の時に母親をすい臓がんで亡くしていて、
父親と3歳下の弟の食事はその当時から妻が作っていた。
本人曰く「なんてったって年期が違うからさ、
そこらへんのベテラン主婦には負けないんだから」
実際妻の料理の手際の良さと味付けはなかなかのものだ。
朝食を取り、妻が片づけを終えてから、
娘が少し前から欲しがっていた、キャラクターのおもちゃを買いに行くことになった。
ついでに食材や洋服も見たいということになり、
郊外にある大型のショッピングモールに車で出かけた。
欲しかったおもちゃを手にし、嬉しそうにはしゃぐ娘と、
そんな娘と手をつないで一緒になってはしゃいでいる妻。
つかの間俺は、そんな絵に描いたような幸せな家族の一員となって、
ここ数日の悪夢を忘れた。
午後2時過ぎに、ショッピングモールの食堂街がすいてきたころに、
中華のチェーン店で遅い昼食を取った。
娘は大好きなチャーハンを食べながら、妻が小皿に取り分けたラーメンと格闘していた。
満腹になり、少し疲れた娘は、帰りの車中の40分をほとんど眠っていた。
あの電話があって以降、俺のある種の不審な行動でためらいを見せていた妻は、
昨夜のSEXで安心したのか、
運転している俺の左腕を、両方の腕で抱きかかえるようにしてもたれかかり、
上目遣いに見上げるような感じで、
「どうしたの?なんか会社で困ってるの?元気だして頑張って」と聞いてきた。
俺は曖昧な微笑みを浮かべ「なんでもないよ…」と返すのが精一杯だった。


162:2010/10/17(日) 20:09:59 ID:
自宅のマンションに着くと俺は、
眠っている娘を極力起こさないように抱きかかえて部屋に運んだ。
買い込んだ品は妻が両手いっぱいに抱えて、苦戦しながら部屋に運んだ。
それから1時間ほどして、眠っていた娘が起き出してきたころに、
A田から携帯に電話があった。
俺はかけ直すと言って一旦切り、しばらく時間を空けてから、
妻にタバコを買いに行くと言って家を出た。
A田は普段は、平日の夜しかスポクラに行かないそうなのだが、
この土日も俺のために顔をだしてくれたらしい。
A田がもたらしてくれた情報は、妻の前にあの男と噂があった女性に関するもの。
その女性は30代後半の既婚者で、スポクラの土日だけの会員だったそうだ。
男とは1年ほど前からそれらしい噂が立っていたそうだが、
8月を最後に来なくなったらしい。
ちょうど盆の前後に、スポクラの店外や駐車場で、
言い争いをしている二人を見かけたと言う証言があるそうだ。
仮に妻の相手があの男だとすると、2ヶ月以上も三角関係が続いたことになる。
どうにも俺の知る妻の姿からは、あまりにもかけ離れ過ぎていて、実感がわかない…


163:2010/10/17(日) 20:10:53 ID:
男と交際していたと思われる女性は、年齢よりはかなり若く見え、細身でスタイルが良く、
ロングの少し茶色に染めた髪を大きめにカールさせた、派手だが、大層な美人たそうだ。
小学校4年の男の子と1年の女の子の母親で、ご主人は地元の小規模な工務店の2代目。
舅さんはすでに亡くなっているそうで、
今は姑と、市内の割と中心の栄えた場所の大きな家で同居している。
男と毎週日曜日の午後からのプログラムに一緒に出ていて、
終わった後に、バスルームで全身を丹念に洗っている姿が見られ、
歯磨きまでしていることがたびたびあって、
そんな日は、主婦たちの間で「○○さんこれからデートなんだ」
「やる気満々な感じ」とか、いろいろな陰口を言われていたらしい。
俺はA田にきのうの昼に男のマンションで見た光景を話した。
A田は、多分その女性はスポクラの関係者ではないだろうと思うと言っていた。
ここまで彼が調べた限りでは、
きのうの昼に俺が見た女性の年齢や外見に該当しそうな女性の話は、
どこからも聞こえてこないそうだ、もちろんその女性のことも聞いてはみるが、
可能性は低いだろうとのこと。
A田は月曜の夜のプログラムで、
あの男と多少の付き合いのある知り合いと一緒になるので、
終わった後でお茶に誘って話を聞いてくれるそうで、
ひょっとするとそこである意味決定的な話がきけるかもしれない。


【妻のウワキ】2/3さっき非通知で電話がかかってきた。女性が非常に緊張しながら「…○○さんのご主人ですか?…奥さんウワキしてますよ」だって《不安心理◆xI1NYWPC0DyO》




引用元:https://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1286674570/
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