437:2007/11/24(土) 17:24:44 ID:
これは私がまだ20歳になる前の話です。
当時高校を卒業してすぐに田舎からある地方都市に出て来て、
一人暮らしを始めたばかりでした。
ある日友人が近くの居酒屋で飲んでいるというので行ってみると、
そこには何人かの男女がいて、そのグループの中にいたのが彼Bです。
話しているうちに意気投合し、帰りに電話番号を交換しました。

それからすぐにちょくちょくBから電話がくるようになりましたが、
着信があるのはいつも夜中とか明け方近くで、
昼間に書け直してもいつも留守番電話が応答します。
何か変だなとは思いましたが、特に理由を聞いたりはしませんでした。

一ヶ月くらいたってから付合っているのかな?といった関係にはなったのですが、
相変わらず電話はおかしな時間にかかってくるし、
Bが住んでいる正確な住所もわからないままでした。
あえて聞くのも怖かったのと、Bが自分から友達と同居していて
聞き耳立てられるのが嫌で自宅では電話したくないとか、
仕事の都合でいつもそういう時間帯
(Bの仕事は夜の仕事でした。といっても水商売ではなかったのですが)になる、
と言っていたのでうやむやにしたままでした。


438:2007/11/24(土) 17:25:33 ID:
そのまま3ヶ月くらいが過ぎて、二人で食事した後ぶらぶら歩いていると、
Bは突然自分にはずっと同棲している彼女がいるんだと言ってきました。
おかしな時間にしか電話できなかったのもそのせいだと。
そのときのことはハッキリ覚えていませんが、
すごくショックだったのと同時にやっぱりそうだったのか、
と思ったことは覚えています。
私が言葉をなくしているとBは彼女とはもうずっとただの同居人同然だし、
借りているお金が少しあるのでそれを返したら別れるつもりだ
そしたら一緒に住もう、と一気に畳み込まれ、
すでにBに夢中になっていた私にはわかった、待つよ、としか言えませんでした。

彼女のことを私に話して気が楽になったのか、
Bは会うたびに彼女に対する愚痴をこぼすようになっていました。
彼女は嫉妬深く、何でもBのせいにしようとする、
暗い、うっとうしい、一緒にいて重い等…。
それは同時に私を安心させるためでもあったのだと思います。
私は彼しか目に入っておらず、馬鹿だったので
なんてひどい女とつきあっているのだ、Bはかわいそうだ
と本気で思っていました。アホです。
ひどいのは平気で二股をかけてたBと、平然と横恋慕し続けている私なのに。
それでも私はいつかBは彼女と別れて私の元へ来るに違いないと思っていました。


439:2007/11/24(土) 17:26:28 ID:
彼は私の家に来るときは必ず事前に電話してきていたのですが、
いつも電話を切ってから15分くらいで玄関のチャイムが鳴っていました。
でも半年以上たったあるときから、その時間が5分ちょっとくらいに縮まりました。
ひっかかるものがありましたが、それがどうしてだったのかが分かるのは
それから2ヶ月後くらいのことです。

それからもう一つ同じ時期にひっかかる出来事がありました。
一緒にテレビを見ていたときのこと、そのときすごく人気のあった
(今でも活躍されてる人です)芸能人がトーク番組に出ており、
私は彼女の人気の理由がよくわからなかったので、何気なく
この子あんまかわいくないよね、なんで人気あるんだろう?
と言ったのです。
するとBは突然怒り始め、自分はこの芸能人が好きなのに、
お前はこいつの魅力がわからないなんてどうかしてる
と私を罵り始めました。
私はBが彼女を好きだなんて一度も聞いたことなかったし、
今までむしろまったく違うタイプの芸能人を絶賛していたし、
そもそもなぜそれくらいのことでそんなに怒るのか訳も分からず唖然としていました。
必死に謝りましたが結局その日はBは怒って帰って行きました。


440:2007/11/24(土) 17:27:26 ID:
そういった気分屋の彼に振り回され、
一向に状況が変わろうとしない(彼女と別れてくれない)ことにも疲れ始め、
私はだんだん落ち込みがちになって、
食べ物を買いに外出するのも億劫になってきました。
食欲不振と不眠でもともと痩せていたのに更に体重は激減し、
当時の私を知っている人は気持ちわるいぐらい病的に痩せてた、と言います。
店で一番小さなスカートを試着しても、辛うじて腰にひっかかるだけで
引っ張ればずり落ちてしまうほどでした。
Bは相変わらず気が向いたときにだけ私の家に来て、
気に入らないことがあるとすぐに私のせいにして帰ってしまうといったかんじでした。

Bのことをしょうもない男だ、と思いつつも
好きで別れることのできない自分にも嫌気がさしてきて
自分自身にも自信がなくなり、親にも心配をかけ、苦しい毎日でした。
そういう状態のまま1ヶ月ほど経ち、このままではいけない、
自分がダメになってしまうと思い、
心を奮い立たせて久しぶりに休日の昼間から外出することにしました。
その頃にはほとんど夜にコンビニにいく程度しか外出できなくなっていたので、
私にはとても大きな決心でした。
今日はお気に入りの古着屋さんに行って、
それからスーパーで買い物してちゃんとしたものを食べよう、
そうおもって自転車をこいでいると前方に見覚えのある人影が見えました。
まさかと目を凝らすとやはりBです。
Bは私には気づかず、嬉しそうにコチラに向かって歩いてきます。
私の知っている女の子と手をつないで。


441:2007/11/24(土) 17:28:46 ID:
支援


443:2007/11/24(土) 17:31:11 ID:
>441 支援ありがとうございます。

その女の子が同棲している彼女であったなら、
ここまでショックは受けなかったでしょう。
けれど私は彼女の顔は知りませんでした。
でもその子は間違いなく私の知人だったのです。
そしてBを怒らせる原因になったあの芸能人に似ていると言われれば
確かにそういう顔をしていました。
その瞬間血が逆流するような、指先から体中が冷えきっていくような感覚に襲われ、
体が勝手にそのまま彼らのほうへ向かっていました。
すぐに女の子Cが気づき、彼女はBの手を振り払って逃げていきました。

Bがどんな顔をしていたか覚えていません。
…どういうこと?
私はBに詰め寄りました。
いや、そこで会っただけだよ。
なんとも無理のある答えです。こいつはバカかと思いつつ
ただそこであっただけの人たちがなんで手をつないで歩いてくるの?
おかしくない?
つーかそもそもCが逃げる時点で私にバレたらまずいってことじゃない?
どういうことかはっきりさせてよ。
とまくしたてました。
Bはしどろもどろで、いや、それはとか、
終いには今夜お前の家に行ってちゃんと話す、と言いやがりました。
私が納得するはずもありません。
いや、ここでいますぐお願いします。
じゃないとあんた絶対逃げるし。そんな約束信用できない。
そう言って食い下がり、Bは全てを話し始めました。

 
444:2007/11/24(土) 17:33:12 ID:
もともと私がCを知っていたのは、
Bたちの飲み会で何度か顔を合わせたことがあったからです。
B以外が話しかけてもほとんど返事をせずニコニコしているだけなので、
人見知りなんだなとしか思っていませんでした。
それから一度だけ帰りに一緒にタクシーに乗ったことがあります。
偶然Cと私の家は歩いて3分くらいの距離だったのです。
修羅場となった場所もCの家の前の通りでした。

逆切れしながらBが私に言ったのは、
・2ヶ月くらい前には彼女と別れ同棲もやめたこと
・時を同じくしてCの家に居候するようになったこと
・私に頼まなかったのはお前はいろいろうるさいのが嫌だった
・初めはCのことは何とも思っていないが、今ではCが一番大事
・Cは何でも言うことを聞くし、何でも買ってくれるし、
 自分を養うために昼の仕事をやめて夜の仕事まで始めてくれた
 (BいわくそれくらいCは自分を想っているという証らしい…)

私はもう悔しいのと悲しいのと情けないのと怒りととにかくグチャグチャで
道の真ん中で号泣しながらそれを聞いていました。
すれ違う人が私達を見ていましたが、それどころではありませんでした。
Bはさらに私に対する不満や私を延々と罵ってから、
もうお前に会う気もないし、これですっきりしたよ、じゃあな、
と少し遠くでこちらの様子を伺っているCのもとへ行ってしまいました。
自転車を引きずるようにして帰って、それから部屋で気の済むまで泣きました。


446:2007/11/24(土) 17:35:28 ID:
幸いにも私は良い友人と家族に恵まれ、
彼らに支えられながらなんとか日々を過ごしました。
時間が経つにつれだんだんと自分の心も憑き物が取れたようにスッキリしてきて、
今では好きだったこと事実を消したいくらい恥ずかしい過去になっています。
ほんとうにどうしてあんなの好きだったんだろう?
自分の馬鹿さ加減に呆れるばかりです。
まさにDQNとしか言いようのない男でした。
ただ自分が横恋慕されて初めて、Bの彼女の苦しみが分かった気がします。
彼女もつらかったであろうと思うと、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
なので私は他人の恋人に手は出さない、と決めています。
そういう風に人を傷つけることはもう二度としたくありません。

それから彼らがどうなったのかというと、
その後すぐにCは妊娠したのですが、養われることに慣れていたBは働かず、
Cは身重のまましばらく夜の仕事を続けていたそうです。
私はこの話を友人から聞いたとき、
Bに対する怒りで身の毛がよだつ思いがするのと同時に、
私がCでなくてよかったと本当に思いました。

でも怖かったのはBと別れたあと3年弱くらいの間、
彼はずっと何かしらの手段を使って
私に連絡を取ろうとしていたことです。
携帯の番号はすぐに変えましたが、友人を通して伝言してきたり、
実家(何で番号知ってるんだ)にかけてきたり…。
私に謝りたいとか会ってもう一度話したいとか用件はそういうことなんですけど。
少しでも私に悪いことをしたと思っているのなら、
その分奥さんと子供を大事にしてあげてください、
私は優しい彼氏も出来て幸せにやっており、
謝ってもらうこともまければ恨んでもいません
と伝言を頼むとそれを機にかかってこなくなりましたが。

文章にしてみるとあんまり面白い話じゃなかったですね…。すみません。
では 長々とお付合いいただきありがとうございました。


448:2007/11/24(土) 17:39:35 ID:
Cさん…(´・ω・`)


449:2007/11/24(土) 17:42:36 ID:
Bからすると女=金蔓な訳か
Cという金蔓が妊娠して使えなくなったから
再度、あなたを金蔓にしようとしたってことだね。
たいへんだったね、、無事別れられたようでなにより。


450:2007/11/24(土) 17:51:37 ID:
>448
私もこの話を聞いてから、怒りよりも同じ女性として辛かったです。
今彼女が幸せに暮らしていることを祈ります。

>449
そうですね。
それから彼は人の愛情を試したがるところがありました。
よく彼の為にどれだけ自分を犠牲に出来るかを聞かれたりしました。
若い女の子が夜の仕事をして稼いでくるお金というものは、
彼にとってものすごく分かりやすく便利な愛情表現だったんだと思います。


451:2007/11/24(土) 18:01:49 ID:
>>450
彼女が夜の仕事するなんていったら意地でも止めるのが普通だな。
B男ってとことんヒモ体質なんだな。


452:2007/11/24(土) 18:17:57 ID:
C子は裏切りビッチだろ、人を裏切った奴は二度と幸せになれないよ。
子供はおろすかうんで虐待すんじゃねw
Bはさらにヤバい人生送ってるだろうよwww


453:2007/11/24(土) 18:27:14 ID:
Cというより、その子供に幸せになって欲しい。
こんな親二人の中で、まともに育つのだろうか・・・?




引用元:https://love6.2ch.net/test/read.cgi/ex/1195479517/